まさに神回…瀬戸康史、神尾楓珠、宮世琉弥学ラン姿が最高だったのは？『くるり～誰が私と恋をした？～』第6話考察レビュー

視聴者がまことを安心して応援できる理由

第6話、由佳（田鍋梨々花）が、「（まことは）いい意味でズルい」と言っていたのを見て、たしかにまことってヘイトが集まってもおかしくない役柄だなぁと思った。3人のイケメンたちから取り合いされているハーレム状態で、記憶喪失になってもなんだかんだで幸せそうに生きられている。

それなのに、あざとく見えないのは、サバサバした性格の生見が演じているからだろうか。男性陣を翻弄してやろうとか、そういった計算がまったく感じられないからこそ、視聴者も安心して応援することができる。

また、公太郎も朝日も律も、踊らされているというよりも、勝手に踊っている……という感じなのがいい。序盤はかなりバチバチしていたくせに、だんだんと仲睦まじい様子を見せるようになってきたのもクスッと笑える。なんだか、親鳥（＝まこと）の餌を奪い合う雛鳥のように愛らしく見える瞬間も。

最初は、まことの指輪の持ち主は絶対に3人のなかにいてくれ！　と思っていたが、公太郎も朝日も律も、こぞって失恋をして、お互いをいじり合いながら、ともに涙を流す……なんてラストも観てみたいような気がする。

（文・菜本かな）

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