莉奈を助けたい一心で正義は強盗を引き受ける
正義は強盗は犯罪で、大学に入るよりも牢屋に入ることになるぞと拒むが、荒木は莉奈を助けたい一心で引き受ける。荒木は莉奈の父・龍一にも協力してもらおうというが、莉奈は毎日飲んだくれている父を恐怖のどん底に落としてやりたいと言い、歪んだ顔を見せる。
スナックで飲むシュンは、強盗に入られたトラウマでおびえる彩に、荒木の受け売りである前世の話で気を引いていた。シュンに前世は銀座高級クラブのママであると言われた彩は、すっかりその気になっている様子。
また、正義は荒木に強盗に入る前に酒屋に下見に行こうと提案されるが、乗り気じゃない正義は荒木を突き放す。なんだかんだと2人は一緒に龍一の元へ向かうが、2人は龍一のことが苦手だった。会うや否やうざがらみする龍一にうんざりしながらも、正義と荒木は下見を済ませた。
そして自宅に戻った正義は、新しいオーブンで焼いたケーキを彩に食べさせてあげようとするが、彩の頭は強盗事件のことで頭がいっぱいだった。もう店に立つことはできないという彩に、正義は打開策とスナックを辞めることを提案するが、自分の前世を銀座高級クラブのママだと思い込む彩は、辞めるつもりはないと突き放す。
そうしているうちにも、莉奈や荒木は強盗の準備を進めていた。しかし、段取りが悪い荒木に不信感を抱いた莉奈は、正義に協力を仰ぎに行く。彩のことや店のことで手一杯な正義は、そんな莉奈の頼みを断った。
そんなことも知らない龍一は莉奈が大学進学を目指しているのを知って、仕事に励もうと気持ちを入れ替えていた。だがその努力は間違った方に進み、娘のためにオリジナルソングを作って、聴かせた。しかしその行動は裏目に出てしまい、莉奈の怒りは増幅する。
そんな中、マサキは警察ともめて捕まってしまう。シュンはマサキは口を割ったりはしないから安心しろと言う。だがマサキの欠員を補うために正義に強盗を手伝うように頼むが、正義は首を縦に振らなかった。
荒木とシュンはそのまま酒屋に強盗に入るが、今日に限って龍一は酒を飲んでおらず、禁酒宣言した。莉奈は作戦中止の合図である暗号を送るが、暗号の意味を覚えていなかった荒木とシュンは強行突破し、店に入るや否や、防犯カメラを破壊する。と、そこへ龍一がやってきてしまう。
一方正義は、莉奈や荒木を放っておけず加勢しに酒屋へ向かうと、店から荒木が飛び出してくる。龍一はけっきょく禁酒宣言を撤回し、莉奈のお酌で気分を良くして酔っ払って寝ていた。
そうして強盗に成功した正義たち。しかし、強盗に使った車はシュンが無断で持ち出した正義の店の車だったため、車に刻まれている店名を隠そうと、酒屋にあったポスターを車に貼って隠していた。
翌日、捜査に来た日下部(宇野祥平)は、店のポスターが剥がされていたことに気づく。
その夜莉奈は、龍一が「よかったよかった」と呟くのを聞く。何がよかったのかを尋ねると「お前が無事でよかった」というのだった。その様子を見た莉奈は、龍一が強盗に奪われていたと思っていたものの、莉奈が守った店で一番高い酒差し出す。
そして莉奈は、ある告白を始める…。
しかし翌日、龍一は店の常連に強盗事件が偽装だということを話してしまうのだった…。