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九条開発の最後

『マル秘の密子さん』最終話 ©日本テレビ
『マル秘の密子さん』最終話 ©日本テレビ

 最後に話す時間をもらった密子と夏。これまでの感謝も織り交ぜながら言葉を投げ合う2人の手元には、夏が変わるきっかけをつくった“キツネ”が。

 夏にとって最初こそ家族との幸せな時間を思い出すきっかけとなっていたアンカリングだが、いまではそこに密子の姿も浮かんでくる。もちろん、それは密子にとっても同様で、姉・鞠子(泉里香)との大切な思い出だけでなく、夏たちと過ごしたかけがえのない時間が加わっていく。

 そして、荻野目に反撃。倒れた荻野目に密子はナイフを向けるが、「あなたにも家族がいる」と言って、トドメをさすことはできなかった。家族を失うつらさを誰よりも知っている密子だったからこそ、残される娘のことを思ってしまったのだろう。

 ところが、荻野目に殴られて気を失っていた美樹が夏に襲い掛かる。かばおうとした密子が、背中を刺されてしまった。意識を失った密子は、夢の中で鞠子と会う。かき氷をつつきながら「今度はみっちゃんが幸せになる番。自分のために生きるの」と言われ、密子は無事に一命をとりとめるのだった。

 結局、九条開発という会社は消滅。しかし、謙一(神保悟志)の遺志を継いで夏が実行にこぎつけたプロジェクトは別会社が引き継ぎ、智や彩もその会社で働くことになった。そして、夏は再びヘルパーに戻る。

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