一体、密子は何者なのか?
さて、気になる密子の素性について。謙一が推し進めていたプロジェクトが、半年前の事故で秘書の1人が亡くなったことをきっかけに頓挫したと聞いて珍しく表情を変えていた。その後、智が見つけてきたその秘書の使っていたというパソコンを見つめる視線も気になった。
幼少期と思われる密子が、同年代くらいの少女と並んでかき氷を食べていた回想もあったことから、亡くなった秘書は密子の幼馴染などであった可能性が高そうだ。つまり、密子は彼女の遺志を継ぎ、謙一のプロジェクトを成就しようとしているということだろうか。
また、遥人の秘書でありストーカーの千秋(桜井日奈子)が、遥人を盗撮した写真の中に、謙一の車椅子を押す密子と思しき女性の姿を発見していた。謙一の存命中に、密子と接点が存在したということになる。が、これは1話で、千秋が探しても見つけられなかったものだ。とすると、本宮密子という名前は偽名ということになるだろう。
名前が変われば見え方が変わる。“本宮密子”は、意志を遂げるために強い意志を持ちたかった彼女がつくり出した姿なのかもしれない。
(文・あまのさき)
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