密子が探す“レモン”の恩人
一点、思い出すのは密子が話していた“レモン”の恩人。これはそのまま鞠子のエピソードであり、鞠子はその人と一緒にお気に入りの店でレモンのかき氷を食べていた。
智がレモン好きという描写があったが、その当時、社長秘書として活躍する鞠子と契約社員として虐げられていた智に接点があったとは考えにくい。
そこで浮上するのが、レモンの恩人=遥人説。2人はなんらかの理由で距離を縮め、親交を温めていたのではないか。だとすると、「事故現場から走り去ったのは遥人」という丈晴の言葉には、まだ続きがあったと思いたい。
それとも、火事が放火であると気付いた遥人が現場に急行したが、タッチの差で間に合わなかった、とか…?
大まかな全体像が見えた今、鍵となるのは火事の真犯人と、火事を起こしてまでプロジェクトを潰したかった理由、そして社長戦の行方だろう。ミスリードもたぶんに含まれていそうなので、物語の行方を注視していきたい。