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桜井日奈子”千秋”がまさかの推し変…ラスト10分で存在感を発揮したのは? ドラマ『マル秘の密子さん』第6話考察レビュー

福原遥主演のドラマ『マル秘の密子さん』(日本テレビ系)が放送中。本作は、突然、大企業の大株主となった平凡なシングルマザー・今井夏と、突然彼女の前に現れたどんな依頼も叶える謎のトータルコーディネイター・本宮密子の物語。今回は、第6話のレビューをお届けする。(文・あまのさき)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】

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【著者プロフィール:あまのさき】

アパレル、広告代理店、エンタメ雑誌の編集などを経験。ドラマや邦画、旅行、スポーツが好き。

ついに姉・鞠子の遺した隠しファイルを開けることに成功

『マル秘の密子さん』第6話 ©日本テレビ
『マル秘の密子さん』第6話 ©日本テレビ

 密子(福原遥)の姉・鞠子(泉里香)が命を落とした火事のあった日、遥人(上杉柊平)にはアリバイがあったと千秋(桜井日奈子)が証言した。危険を顧みず密子のことを助けた遥人の気を引きたい狙いがあったのだろうと推測される。社長の椅子を巡る戦いに、今回はお金の問題が絡んでくる。

 ついに鞠子の隠しファイルを開けることに成功した密子たち(パスワードが密子の誕生日なんて泣かせるが、もっと早めに試していてもよさそうなのに、と思わずにはいられなかった)。それは九条開発の不審な金の流れに関するメモのように見受けられる。火事関連で遥人を追い込めなかった密子は、この裏金問題が最後のチャンスだと考えた。

 調べていくうちに明らかになった2つの事実。

 まずは智(清水尋也)と彩(吉柳咲良)の尾行によって発覚した、玲香(志田彩良)による会社の資金の私的利用。自身が主宰するイベントやSNSのフォロワー数増加のためにお金を使ってしまっていたらしい。

 だが、酔い潰れた玲香の様子から察するに、そんなことをしてしまう1番の原因は愛情不足。代々女系家族だった九条家にとって、遥人はようやく生まれた待望の男の子。母親の美樹(渡辺真起子)からの愛情や期待を一身に背負う一方で、玲香はずっと物足りなさを感じていた。母親に認められたい、褒められたい。その一心だったのだろう。

 その後、玲香の不正が社内に知れ渡ることとなり、美樹は「今回は遥人の応援に回りなさい」と玲香に誕生日プレゼントのネックレスを渡す。もっとも、「これからはそばにいるから」という言葉こそ、玲香にとって最大のプレゼントであったはずだ。

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