ホーム » 投稿 » ドラマ » 社長殺しの真犯人はまさかの…福原遥”密子”に言い残した言葉の意味とは? 『マル秘の密子さん』第7話考察レビュー » Page 2

謙一を殺した真犯人は…。

『マル秘の密子さん』第7話 ©日本テレビ
『マル秘の密子さん』第7話 ©日本テレビ

 密子に謙一を殺したのか?と問われた遥人は、「なりたいとかなりたくないとかの次元じゃない。ならなくちゃいけない」と、自身の心情を吐露する。他の夢を描くことも、自分で自分に蓋をしてきた人の悲痛な叫びだった。

 そして、密子は九条開発の社長という立場になりながら、自分のやりたいことも叶えようとしていた謙一に、遥人が憧れを抱いていたことを見抜く。自分が思い描くことすらできなかった夢を、形にしようとしている父。だからこそ、その人からの梯子を外すような言葉は、遥人をより孤独へと誘ったはずだ。

 だが、これは謙一の言葉足らず。実際には、もっと伸び伸びと生きてほしいから、という理由で、社長には“ならなくていい”というのが謙一の本心だった。この親子が、もっと早くわかり合えていたならば。遥人も、きっと玲香(志田彩良)も、孤独から救われ違う人生を歩んでいたことだろう。そして九条開発だって、風通しのいい会社にできていたはずだ。

 でも、謙一はもういない。

 謙一を殺した犯人は、密子の仕掛けた罠によって明らかになる。坂東(黒羽麻璃央)だ。坂東は、謙一に美樹との不倫関係や情報の横流しを咎められ、口封じのために殺したらしい。社長争いに関係のない第三者による殺人だったわけだ。なおさらやるせない。

1 2 3
error: Content is protected !!