福原遥主演のドラマ『マル秘の密子さん』（日本テレビ系）が放送中。本作は、突然、大企業の大株主となった平凡なシングルマザー・今井夏と、突然彼女の前に現れたどんな依頼も叶える謎のトータルコーディネイター・本宮密子の物語。今回は、第9話のレビューをお届けする。（文・あまのさき）【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】

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【著者プロフィール：あまのさき】

アパレル、広告代理店、エンタメ雑誌の編集などを経験。ドラマや邦画、旅行、スポーツが好き。

夏（松雪泰子）に復讐の炎を燃やす密子（福原遥）

　半年前に起きた火災は夏（松雪泰子）の手によるものなのではないか…。そんな疑惑が生まれた第8話。密子（福原遥）は真相を確かめるべく夏を追及した結果、夏からもう九条開発に関わらないよう通達されてしまう。ここまで一緒にがんばってきた2人の決別に、気分が沈む。

　だが、それだけで諦めるような密子ではない。復讐の炎をメラメラと燃やしながら、遥人（上杉柊平）の協力を得て調査を続ける。「夏が社長でいる以上手を出せないならば引きずりおろせばいい」そう言って、ネットに捏造記事を掲載しようとしたり、五十鈴（小柳ルミ子）を取り込もうとしたりするも、すべて夏に先を越されてしまう。

　「最初に小さな火をつければ、あとは勝手に燃え広がる」という密子のやり方を知っているからこそ、夏は「小さな火も起こさせなければいい」と徹底的な対抗策を取る。玲香（志田彩良）の言う通り、怪物同士の戦いではあるけれど、それはどこか寂しそうだ。