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飯沼愛と八木勇征が体現した“純愛”と“家族愛”

『南くんが恋人!?』第8話 ©テレビ朝日
『南くんが恋人!?』第8話 ©テレビ朝日

 そして、別れは不意にやってくる。ちよみが目覚めると、南くんがいた場所には衣服だけが抜け殻のように落ちていた。前触れがあったわけでもなく、壮絶な別れのシーンがあったわけでもなく、ただ音もなく消え去った光景に余計に心が痛む。

 まるでひと夏が終わったかのような寂しさを含む終幕となった『南くんが恋人!?』最終話。ラストシーンでは、南くんを失った侘しさを覚えつつも前を向いてひとりで歩むちよみの姿が描かれ、視聴者に明るい余韻を残していく。

 南くんの消失という悲しい結末ながらも、夏ドラマらしい爽やかさが目を引いたのは、やはり主演・飯沼愛と相手役・八木勇征の力が大きいだろう。飯沼のごくナチュラルでまっすぐな演技と八木の繊細かつ生命力に満ちた演技は、物語における“純愛”と“家族愛”をより際立たせるものとなった。

 きっと今作の“南くん”も、歴代の南くんシリーズのように語り継がれる作品となっていくことだろう。

(文・西本沙織)

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