他人に成りすまし”推し”の自宅に家政婦として潜入
早速、物語の内容を振り返っていきたい。
主人公・久保田ミワ(松本穂香)は29歳のフリーター。鑑賞作は1000本を超える映画マニアでサブカル好きのミワは、映画が好きすぎるあまり、一方的にオススメ映画を押し付けるなどの行動で、お客さんから不興を買い、5年勤めたバイト先のレンタルDVD店をクビになってしまう。
途方に暮れながらも、好きな映画鑑賞で気を紛らわせていたミワ。そんな時、大ファンである国民的俳優・八海崇(やつみたかし=堤真一)が家政婦を募集していることをネットで知る。
応募条件を全くクリアしていなかったものの、ミワは、好奇心から八海邸を覗きに行く。そこで偶然、八海邸の家政婦・美羽(みわ)さくら(恒松祐里)の事故に遭遇した上、八海のマネージャー藤浦華純(山口紗弥加)に新人家政婦と間違えられてしまう。そして、行き掛かり上、スーパー家政婦に“なりすます”生活が始まる。
先輩家政婦・池月海玲(小泉もえこ)から仕事の進め方をレクチャーされるが、その仕事量の多さに、初日にして、頭がパンクしそうになるミワ。それでも、八海から直接、労いの言葉をかけられ、感激し、俄然、ヤル気を見せるのだった。
しかし、いきなり八海の趣味であり宝物であるボトルシップを割るという大ミスを犯すミワ。クビを覚悟するが、「気にしないで」と笑顔で許す八海に、ミワは救われると同時に、ますますのめり込んでいく。
感激しながら帰宅したミワは、「今日が人生のクライマックス」と感じ、八海のファンであったことを正直に告白し、退職する旨を記した手紙を書いて、翌日の勤務に向かう。しかし、そんなミワにアクシデントが襲う、倉庫に閉じ込められた八海を助けに行き、2人きりのタイミングとなる。そこで手紙を渡そうとするが、今度は2人とも倉庫に閉じ込められてしまう。