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1話から急成長を遂げた歩

ドラマ『マウンテンドクター』第2話 ©カンテレ
ドラマ『マウンテンドクター』第2話 ©カンテレ

 初回が「エピソード0」としての役割を果たしていたこともあり、2話では歩の山岳医としての大きな成長ぶりが確認できる。元々は整形外科医でありながら、開腹手術を成功させたことはもちろん、子供が履いている靴にすぐに目が行ったことや、登山の際の呼吸法の指南、ロープを使って急勾配の崖を降りるなどの動きは国際山岳医となった賜物だろう。

 だからこそ、MMTのメンバーとの温度差には愕然としたことだろう。せっかく山岳医療を学んでも、仲間の協力がなくては患者を助けることはできない。周囲に苛立ったり失望してもおかしくないが、歩は不満を言葉にすることはなかった。

 その代わりに、自身が発した「死亡者をゼロにしたいって気持ちはみんな同じですよね。同じ医療に携わる者として」という言葉を体現するように、行動でチームを牽引した。少なくとも山での困難をともに乗り越えた典子から、山岳医療をないがしろにするようなネガティブな感情を取り去れたのではないだろうか。

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