京本大我の瞳と声で訴える芝居に注目
ジェットコースター的な展開と渋谷くんのうぶさが病みつきになる本作。あまりにも不器用すぎる渋谷くんだが、うぶな姿に胸キュンしつつ、少しずつ成長する姿に、気づけは渋谷くんがんばれ!と応援している人も少なくないはず。
近頃は、不倫や復讐劇など刺激的な作品が注目を集めるなかで、清々しいほどに純粋なラブコメだ。
その魅力を牽引するのは、やはり渋谷くんのキャラクターだ。最初はぼそぼそと喋っていたのだが、うぶな姿からキャラ変、そして平常心を取り戻した姿と、恋を知ってから心情に変化を見事に演じている。
3話の冒頭、花を渡した時の回想シーンでは、愛華先生の表情を思い出し、渋谷くんの幸せや喜び度合いをセリフでもモノローグでもなく、頬や眉をほぼ動かさずに瞳だけで心情を伝えているのだ。
4話での告白のシーンでは、1話とは打って変わり、声に張りがあり表情にも真剣さが表れていた。
表情や動きもさることながら、恋を知ってからの微妙な心の変化や成長の過程を、京本が声色と瞳を駆使して説得力をもたらしている。渋谷くんを応援したくなるのは、そんな細やかな演技の積み重ねがあるからこそだろう。
6話では大崎を含めたメンバーで鍋バーティーを開催。この先どんな展開が待っているのか。そして恋を知らなかった渋谷くんがどんな成長を遂げるのか。ますます面白くなりそうだ。
(文・柚月裕実)
【関連記事】
京本大我の可愛さに心掴まれる胸キュンカット【写真】主演・京本大我。カンテレ・フジテレビ系ドラマ『お迎え渋谷くん』場面写真一覧
SixTONES京本大我、俳優としての稀有な魅力とは? 歴代ドラマから紐解く演技の強みを解説【推しmovies】
松村北斗の演技はなぜ心を揺さぶるのか? “嘘のない芝居”の魅力とは? 映画『夜明けのすべて』徹底考察&評価