橋本環奈主演のNHK朝ドラ『おむすび』。本作は、橋本環奈演じる平成生まれのヒロイン・米田結が、ギャルとして自分らしさを追求し、あることをきっかけで栄養士になることを志す。そして、人と人とを繋ぐために奮闘する様を描く物語だ。さっそく、第3話を振り返ろう。（文・野原まりこ）【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】

第3話目にして急展開の予感？

　風見先輩（松本怜生）に心を動かされ、書道を体験する結（橋本環奈）。風見先輩は、結の書いた字を見ただけで、結が押さえつけている気持ちに気づく。入部を勧められて迷っていたところ、書道部でクラスメイトの恵美（中村守里）から書道展に行かないかと誘われる。結は「”先輩”も来るよ」の言葉で即決。

　家に帰った結は、母の愛子（麻生久美子）に、書道部への入部を相談する。母は入ったらいいと言うが、結は幼少期のある一幕を思い出していた。

　ところが当日、メンバーの中に風見先輩はおらず他の”先輩”を紹介され、肝心の書道も、結にはさっぱり良さがわからないのだった。帰り道、ゲームセンターの前でたむろするハギャレンに見つかった結は、また勧誘を受ける。すると、ギャルに囲まれた結を見かけたサラリーマンが、少女が不良にたかられていると思い込み、おまわりさんを連れてくる…。

　第3話目にして、ギャルか書道部か、結の運命の分かれ道がやってきた。憧れの風見先輩をエサに書道展に連れて行かれた結。「結ちゃんの即『「行く」』に朝から爆笑。せやのに風見先輩不在で結ちゃん同様私もがっかり！笑」と、策士・恵美に、結同様、騙された視聴者も！

　また、麻生久美子演じる母・愛子とのシーンでは、結の辛い過去を示唆するカットが差し込まれた。「チビ結ちゃんがセラムンごっこしてるの、かわよいけど、それすら今結ちゃんには辛い記憶なのね」と、これから結がどのようにギャルと向き合っていくのか、その選択に大きく影響しそうなシーンを敏感に察知した視聴者による、鋭い指摘も見られた。

　そして明日の放送へつながるラストシーン。「女の子が不良に絡まれてますワロタwww」といった感想に加え、『しょーもな…』はよくないけど、でも結ちゃんにもそう思うに至った背景がある訳よね(単に姉への反発だけではああはならんだろう…という影がﾁﾗﾎﾗ)やっぱりなんか、いい子ちゃんなだけの話ではないんだろう」と、先の展開を予測する声も見られた。

（文・野原まりこ）

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