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松本若菜&松村北斗のキャラクター

『西園寺さんは家事をしない』第10話より ©TBS
『西園寺さんは家事をしない』第10話より ©TBS

『西園寺さんは家事をしない』の魅力は、なんといっても西園寺さんのキャラクターにある。好きな人の好きなものまで、丸っと愛せる懐の深さ。本来は、瑠衣の話を聞くのだって、もう少し複雑な心境になってもいいはずだ。

 でも、西園寺さんは「楠見くんのなかの瑠衣さんの話でしょ? じゃあ、やっぱり楠見くんの話だよ。だから、嫌でも退屈でもない。話したいと思ったら、話してほしい」と言ってのける。

 それなのに、我慢しているようにも、偽善で言っているようにも見えないのは、松本若菜の演技力の賜物だと思う。“こんないい人いないよ”じゃなく、“こんな人になりたいな”と視聴者に思わせる愛され力。

 松本は、『やんごとなき一族』(フジテレビ系、2022)で演じていたヒロインをいじめ抜く兄嫁・美保子もかなりのハマり役だった気がするが、真逆の天真爛漫ないい人キャラも、しっかり演じこなせるのがすごい。

 そして、楠見くんを演じている松村は、寡黙なキャラクターを演じることが多いため、クールに見られやすい部分があると思う。しかし、ラジオ番組『SixTONESのオールナイトニッポンサタデースペシャル』(ニッポン放送)などでは、かなり饒舌にしゃべりを繰り広げたりする一面も。

そのため、パッと見はクールだが、よくよく知っていけばおしゃべりな部分もある…という楠見くんは、まさにハマり役だと言えるだろう。

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