恋が始まるよりも先に“家族”になってしまった西園寺さんと楠見くん
第3話のラストでは、ラブ要素が皆無だった西園寺さんと楠見くんの間に、初めて“ときめき”が生まれた。
西園寺さんの肩についていたシールを取るために、楠見くんがグッと近づいたとき「えっ、キスするの…?」と動揺した人も多いのではないだろうか。
「ついてました」とシールを見せられたとき、明らかに慌てながら「あ、あ、シール? シール」と言っていた西園寺さん。これは、“キスされるかも”のドキドキなのか。それとも、単純に楠見くんにキュンとしてしまったのか。
また、その直前に「感謝を伝えるときは、すみませんじゃなくてありがとうにしよう」と決めていた2人。シールを取ってもらった西園寺さんが、「やだ、ごめん。ごめん」と謝ると、楠見くんはすかさず「えっ、そこはありがとうじゃないんですか?」とツッコミを入れる。このときの楠見くんの余裕たっぷりな表情がズルすぎた。
楠見くんはおそらく、西園寺さんをキュンとさせようとしてグッと近づいたわけじゃない。むしろ、まったく意識していないからこそ、西園寺さんの動揺にも気づいていないのだろう。楠見くんは、西園寺さんに対して“愛情”に近いような気持ちは持っているが、恋からはちょっぴり遠いような気がする。
恋が始まるよりも先に“家族”になってしまった西園寺さんと楠見くん。前途多難な2人の関係性は、いったいどうなっていくのだろう。今後の展開が楽しみだ。
(文・菜本かな)
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