新たな三角関係が誕生する予感…。
葬儀で喪主のやることが多いのは、悲しむ時間を与えないためだと聞いたことがある。葬儀社との打ち合わせや、参列者への連絡など、次から次へと決めていかなければならないことがあると、時間に追われて悲しみに浸っている時間がなくなるから。
そして、お通夜や告別式を終えたあとに、ようやく悲しみと向き合う時間が訪れるものだが、働きながらひとりでルカを育ててきた楠見くんは、その後もずっと悲しみと向き合える時間がなかったのかもしれない。西園寺さんに出会い、心に余裕ができたから、瑠衣(松井愛莉)のことを思い出して悲しめるようになってきたのだろう。
次週放送の第8話からは、西園寺さんがニューヨーク出張で出会ったエリサ(太田莉菜)が、世界進出の秘密兵器としてレスQにやってくるようだ。このエリサ、実は楠見くんと瑠衣を結んだキューピットで、楠見くんは彼女のことを「僕の恩人」だと言い、慕っている。
しかし、エリサはどうやら楠見くんに気がありそうな素ぶりを見せており、新たな三角関係が誕生する予感…。楠見くんとエリサが仲睦まじくしている姿を見た西園寺さんは、どんな感情になるのだろうか。
『海のはじまり』(フジテレビ系)でも、「死んじゃってずるい」という台詞が登場していたが、たしかに死んだ人には敵わない。西園寺さんも、対抗馬が瑠衣なら仕方がないと諦めがついた部分もあったのではないだろうか。
しかし、楠見くんがもしエリサといい感じになっていたら? 楠見くんへの想いを消すために“上書き彼氏”を作ろうとした西園寺さんのように、楠見くんもエリサを“上書き彼女”にする可能性もあるかもしれない。