プロとして凸凹を補い合う2人
西園寺は、家事をラクにするという身近な問題解決をすべく、世に無い物を生み出す=正解が複数存在する世界で、「ありそうでなかった」「これが欲しかった!」というユーザーの潜在ニーズを突くサービスを開発するいわば発明家のような仕事だ。
一方の楠見は、正しいコードを書かなければ作動しない、絶対的な正解が存在する世界で生きてきたエンジニア。誰もが知るというアメリカのパイナップル社からやってきた。
第1話からサービスを巡って西園寺と楠見の意見が食い違う場面があったが、それもお互いプロであるがゆえ。両者とも初回から自分の非を素直に認めて謝る場面が登場するのだが、そこに仕事で結果を出して生きてきた者のポリシーが垣間見えた。
家事ゼロを実現させ、独身で自立した生活を送る西園寺と、妻を亡くし、まだまだ手はかかるが愛すべき娘がいる楠見。まるで環境の違う2人だが、自分にできることを差し出して凹凸を補うように偽家族として暮らすことに。