獣たちによって登場人物の罪が暴かれていく
秘書の残した遺書を白河からの指示で書き換えた弁護士の米沢(長田成哉)が次なるターゲットに。米沢は罪を犯した権力者たちを国外逃亡させていただけでなく、美容整形外科とコンタクトし、顔を変える手伝いもしていた。さらに、人質の中にも顔を変え、いままさに海外へ逃げようとしていた人物がいることも明らかになる。
その人物というのが壬生正雄(手塚とおる)だ。実際には壬生という人間は存在せず、1年前の病院占拠事件勃発のきっかけとなった「P2計画」を主導していた衆議院議員の北見茂だった。
北見は自身に関わる“5年前の事件”の核心に迫った女性記者の記事を捏造だと情報操作した挙句、横浜署署長の川越(片桐仁)に命じて彼女を自殺に見せかけて殺していた。
白河、米沢は罪が明らかになった時点で解放されていたのだが、北見はそうはならない。つまり、まだ暴かれるべき嘘があるということだ。
そして現在、刻一刻と顔に銛を打ち込まれようとしているのが、かながわ新空港社長の天童美香(黒沢あすか)。彼女は空港建設の反対運動を主導した人物の死にまつわる嘘を抱えているらしい。武蔵が詳らかにする真相が待たれるところだ。