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残された”獣”の謎…”山猫”と”戌”は誰なのか? 最も可能性が高い人物とは? ドラマ『新空港占拠』考察&感想レビュー

日本テレビ系で放送中のドラマ『新空港占拠』。「かながわ新空港」を占拠した武装集団=獣の正体が明らかになると共に登場人物の罪も暴かれていく。物語も後半、ジェシー演じる”謎の男”の正体が遂に判明した。今回は、第6話と第7話の内容を振り返るレビューをお届け。(文・あまのさき)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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【著者プロフィール:あまのさき】

アパレル、広告代理店、エンタメ雑誌の編集などを経験。ドラマや邦画、旅行、スポーツが好き。

ジェシー“謎の男”の正体は鼠!

髙橋メアリージュン【ドラマ【新空港占拠】公式インスタグラムより】
髙橋メアリージュンドラマ新空港占拠公式インスタグラムより

5話ラスト、獣たち手製の死刑台に上げられた天童美香(黒沢あすか)の罪は、殺人の依頼と証言の捏造だった。

1年前、空港建設反対運動のリーダーだった浜松功との交渉が決裂。功の存在が邪魔になった天童は、横浜署署長の川越(片桐仁)に浜松殺害を命じていた。さらに、川越の犯行現場を目撃してしまった花房達也(岩男海史)を弁護士の米沢(長田成哉)に買収させ、松長仁(後藤剛範)、掛川瑠美(サーヤ)、堀江海斗(竹内まなぶ)の3人が犯人だと証言までさせていた。

出所後、逮捕が不当なものだったと龍(高橋メアリージュン)から聞かされた松長らは、功の娘・詩(山本千尋)と奏(安斉星来)とともに花房のもとを訪れる。そこで花房の“嘘”が病に倒れた母の治療費を得るためだったとわかり、それ以上責められなくなってしまう。

市井に生きる人の苦しさを知っていればこそ、功の死に関わる人たちは花房のことを強くは追及できない。彼らの痛みには目もくれず、自分たちの利益ばかりを追求していただろう天童に苦いものを感じる。

武蔵(櫻井翔)は制限時間内に天童の罪を明らかにした。ところが龍は、天童の裏側にいる“山猫”と呼ばれる黒幕の正体を明らかにしろと命じる。失敗したら、武蔵の姉である二葉(奥貫薫)を含めた人質たちがいる部屋を爆破するという。

捜査本部は1番最初に「猫」の存在をほのめかし、拘置所から書籍暗号を使って「山猫113空港来」というメッセージを駿河(宮本茉由)に送っていたことが発覚した大和耕一(菊池風磨)に再度話を聞きに行く方針を固める。並行して、解放された天童が自身の不起訴と引き換えに“山猫”の正体を教えると言い出した。

警察上層部は殺人に関わった可能性のある人物を不起訴にするなど有り得ないと、この提案を棄却。ところが武蔵は大和との面会を本庄(瀧内公美)に託し、たった1人で天童を外へ連れ出してしまった。もともと派手な行動の多い刑事ではあったが、今回は眼光の鋭さ含め、闇落ちしてしまったかのようにすら見えた。

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