山猫の正体は誰か
龍との配信が切れたあと、新たな配信がスタートする。映っていたのは子の仮面をかぶった男で、裕子(比嘉愛未)が人質に取られている。そう、謎の男(ジェシー)の正体は子だったのだ。しかし彼は方向性の違いからすでに獣たちと離れ、別行動をしていた。今回の配信も、チャンネルを乗っ取る形で行われていた。子の要求は裕子が1年前に犯した罪を暴け、というもの。
果たして、裕子の罪とはなんなのか? 「大河」と名乗った彼は、裕子に「お前は俺の愛する人を殺した」と言っていた。大河が自殺に追い込まれた白河の秘書・新見百花の弟だとすると、病院に搬送されたときになんらかのトラブルがあり、それにより百花が死亡してしまったということだろうか。
大河は綾部からデータをよこせ、と言われ続けていた。どこかの施設に侵入し、“山猫”にとって不都合なデータを盗み出したらしい。歯と歯の間に隠し持っていたSDカードの内部にはいくつかの文書が保存されており、「Mプロジェクト」「C」などの名がつけられている。
そのなかには、地下から採取などの文字もあり、地下資源について書かれているように読み取れる。空港建設自体も初代の“山猫”=陸奥が提案したというから、空港の土地の下に、日本の国力を左右するような地下資源が眠っているということかもしれない。
忘れてはならないのが、大河が「北見は山猫じゃない」と呟いていたこと。現在空港内に人質として残っているのは北見、二葉、宇和島(濱津隆之)、庭瀬美月(結城モエ)の4人。“山猫”が北見ではないとすると、一体誰が……?
あんなに天童に虐げられていた宇和島が実は、というパターンもありそうだが、この状況で残されている美月がどうにも不自然だ。実は陸奥の娘や孫だった可能性なども考えられる。とにかく、二葉が山猫ではないことを祈るばかりだ。