やや物足りない結末…ラストシーンの意味は? ドラマ『新空港占拠』最終話考察&感想レビュー。病院、空港に続く続編は?
text by あまのさき
日本テレビ系で放送中のドラマ『新空港占拠』が最終回を迎えた。武装集団”獣”から分断した”ケダモノ”は、さらなる人質を引き連れ、各地に爆弾を設置したと最後の配信を行う。そして、遂に真の”山猫”が明らかに…。今回は最終話の内容を振り返るレビューをお届け。(文・あまのさき)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
ーーーーーーーーーー
【著者プロフィール:あまのさき】
アパレル、広告代理店、エンタメ雑誌の編集などを経験。ドラマや邦画、旅行、スポーツが好き。
最終局面
山猫の正体は武蔵の姉・二葉(奥貫薫)
悠月(高橋メアリージュン)が作り出した占拠を占拠した大河(ジェシー)たち“ケダモノ”。彼らは人質を奪い、いままさにネオメタンに関する条約を締結せんとしている横浜ベイサイドホテルへ。
協議会に参加していたかながわ新空港促進協議会会長の丸亀や警備部部長の大久保をさらなる人質とする。外部からの電波を遮断し、いたるところに爆弾を仕掛け、最後の配信を開始した。
その内容は、今日の協議会で話し合われていたのはネオメタンに関する利権の山分けであること、そして本当の山猫は北見(手塚とおる)ではなく武蔵(櫻井翔)の姉・二葉(奥貫薫)であること。
自分こそが山猫だと主張する北見だったが、二葉の「下がりなさい」という言葉で後ずさりしたことから、山猫がどれほどの権力の持ち主だったかが伺える。
大河は自らが正しいことの証明として、悠月に二葉を撃つように命じる。万事休すかと思われたが、志摩(ぐんぴぃ)と獣の一味として確保された岩槻(白石聖)の連携によって獣チャンネルの配信を中断。
大河たちが見ていた監視カメラの映像も妨害し、警察が突入を開始する。これにより二葉は命拾いしたが、姉の仇である裕子(比嘉愛未)を撃とうとする大河を悠月が撃ってしまう。自分が生み出した“ケダモノ”を葬るためとはいえ、悠月、そして捜査にあたっていた武蔵にとっても後味の悪い幕引きとなった。