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『アンメット』との比較で見えてくる女優・小池栄子の“巧さ”とは? ドラマ『新宿野戦病院』第1話考察&感想レビュー

text by まっつ

小池栄子と仲野太賀がW主演のドラマ『新宿野戦病院』(フジテレビ系)が7月3日(水)より放送開始した。本作は宮藤官九郎による初の医療ドラマで、新宿・歌舞伎町にたたずむ病院を舞台にした新たな救急医療エンターテインメント。今回は、第1話の物語を振り返るレビューをお届け。(文・まっつ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】

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【著者プロフィール:まっつ】

1993年、東京生まれ東京育ち。本職はスポーツウェブメディアの編集者だが、エンタメ・お笑いライターとして修行中。1週間に20本以上のラジオを聴く、生粋の深夜ラジオ好き。今一番聴くべきラジオは『霜降り明星のオールナイトニッポン』。好きなドラマは『アンナチュラル』、『いちばんすきな花』、『アンメット』。

SNSでは賛否両論? 異質すぎる医療ドラマ

ドラマ『新宿野線病院』第1話(C)フジテレビ
ドラマ『新宿野線病院』第1話(C)フジテレビ

 新たな医療ドラマ『新宿野戦病院』(フジテレビ系)が1話からそのぶっとんだ世界観を垣間見せ、パンチの利いたキャラクターたちの魅力をダイレクトに届けてきた。

 本作は、1月クールのTBS系ドラマ『不適切にもほどがある!』(2024)で社会現象を起こした、クドカンこと宮藤官九郎が手がける、初の医療ドラマ。新宿の歌舞伎町を舞台に、ユーモアを織り交ぜながら、命の尊さを投げかける“救急医療”エンターテイメントとなっている。

 濱田岳や岡部たかし、平岩紙、塚地武雅といった一癖ある実力者たちが脇を固める中、ダブル主演を務めるのは仲野太賀と小池栄子。前者は金儲け主義で美容皮膚科医の高峰享、後者は軍医経験を持つアメリカ国籍のヨウコ・ニシ・フリーマンを演じる。

 3日(水)に放送された第1話では、泥酔したヨウコが急性アルコール中毒により、高峰らが働く「聖まごころ病院」に搬送されるところから物語が始まる。処置を受けた後、ヨウコにアメリカの医師免許があることが判明。外科医が不足している聖まごころ病院では、日本での医療行為が許されないと知りつつ、彼女を医師として雇うことに。

 ヨウコは銃で撃たれ出血している男性・ムハマドを病院へと運び、動揺している病院の医師たちを横目に荒々しくも素早い処置を行い、コメディーの中で命の大切さを訴えかけてくるようなラストとなった。

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