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小池栄子&仲野太賀の漫才のような高速ラリー

ドラマ『新宿野線病院』第1話(C)フジテレビ
ドラマ『新宿野線病院』第1話(C)フジテレビ

 もうひとりの主人公、高峰には今後の考え方の変化に注目していきたいところ。すでにまっすぐな理念が明確に示されているヨウコに対し、まだまだ揺れ動きそうな様子が1話のラストで示唆された。

 白いズボンに中途半端な丈、裸足に革靴。ビジュアルからも明らかだが、仲野の嫌な人間をドラマ内で実体化させる演技はさすが。『ゆとりですがなにか』(日本テレビ系、2016)で登場したゆとりモンスター、山岸とは方向性が異なるが、軽薄な喋り方で責任感のなさや気取り屋を的確に表している。

 もっとも、高峰は根っからの「クズ」には見えず、ヨウコと接する中でどういう人間へと成長していくかも見もの。2人の漫才のような高速ラリーとともにドラマの行方を注視していきたいところだ。

(文・まっつ)

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