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「俺は無敵!」からの超濃厚接触にビックリ

『新宿野戦病院』第10話より ©フジテレビ
『新宿野戦病院』第10話より ©フジテレビ

 
 ハラハラするシーンが多いなか、ヨウコ(小池栄子)とはずき(平岩紙)が素晴らしい連携を見せたのには胸が熱くなった。ヨウコはザツに、身近なもので使い捨ての防護服や防護シートを作り、臨時のルミナ病床を作っていく。

 はずきはマメにマスクの補充(医療用具の営業をしている婚約者からせしめる!)や支援金の手続きを迅速に行い、また、啓三(生瀬勝久)の異変にもいち早く気づくのだ。クーッ、最強のバディだ!

 そして、予告で衝撃だった享(仲野太賀)とヨウコのキス。ふたを開けてみれば、ラブに発展する流れではなく、単なる享の勢いからの行動だったとは…。

 無症状だったことから感染を知らず勤務を続け、いつの間にか免疫を獲得していた享。啓三にうつしてしまった責任も感じ「すいません、すいません」と謝り続けるが、ヨウコはこう言って遮るのだ。

「すいません、すいませんって何なん? 謝ったらウイルス出ていってくれるん? お前悪くない、誰も悪くない、ウイルスも人間も生きようとしとるんじゃ、戦っとるんじゃ、戦争なんじゃ、殺し合いなんじゃ! 感染したくらいで謝るようなやつは、最初から医者になんかなるな!」

 そして、念を押すように続ける。

「お前、ウイルスに勝った。親父、今ウイルスと戦っとる。それだけ。誰も悪くない。ウイルスに勝ったお前は無敵。You invincible!」

 なんと単純明快、明るい言葉ではないか。そう。あのときも、感染した人や家族は謝るムードになっていた。ヨウコのメッセージは、今さらながら勇気をもらう。言われた享も当然奮い立っていた。そして、

「I’m invincible!!(俺は無敵)」

と唱えているうちに、気持ちがエキサイトし、ぶっちゅーとキス!

「なにしとるん」とヨウコが戸惑うのは当然。観ている私も同じ気持ちであった。「アメリカが降りてきた」という享が絞り出した言い訳は名(迷)言である。どこかで使いたい。

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