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ラブホテル活用法

『新宿野戦病院』第11話より ©フジテレビ
『新宿野戦病院』第11話より ©フジテレビ

 今回は南舞のパパ、歌舞伎町の風俗王(松尾スズキ)が登場。ムーディーな音楽に乗って登場したその姿は、逆・喪黒福蔵的で、まさに「救いの神」。真っ白なスーツにまっ白なハットをかぶり、ダンディボイスで、閉店した風俗店を病院に無償で提供するという提案をするのだ。

「ナチュラルローション、天下いっぴんぴん、マットMAX、聖したごころ女学院、鬼滅のヤバい…」

 ヒット作をもじった店名がいかにも風俗店名あるある。どのダジャレも素晴らしい完成度だ。

 これまで、南舞が風俗王の娘、という歌舞伎町的な設定はちょっとクドイかも。 と思っていたが、まさかルミナ禍第2波の「ベッド不足」解決につながるとは…。

 コロナ禍の際、新型コロナウイルスの軽症、無症状の感染者に対し、状況によっては自宅や自治体が借り上げたホテルで療養したのは記憶に新しい。

 考えてみれば、ラブホテルも濃厚接触をするために提供された場ではあるものの、ホテルはホテル。立地も、繁華街から近くに建てられていることが多く、物資を調達するのに便利だ。

 ルームサービスも可能だし、学校など公共施設から200メートル以上の距離を置くという規制も、ある意味感染対策にもってこいともいえる。入浴設備は万全だし、消毒液もある。なるほど…!

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