腹が立つが魅力的…“不適切”を経た宮藤官九郎が“雑”にこだわる理由とは？ドラマ『新宿野戦病院』第2話考察＆評価

まさかのホームレス役で「ずうとるび」登場

　7月17日（水）放送予定の第3話は、第2話、ODで運ばれてきた、少女マユの深刻な家庭の悩みが描かれる。演じる伊東蒼のアンニュイな魅力は、不安な予感をかきたてる。

　さらに、ビルから落ちたホストのダルメシアン三世の行く末も気になる。お調子者でがめついキャラではあるが、演じる細貝圭に、絶妙の軽さと不思議な愛嬌を感じるのだ。あれだけ後輩に好かれているし、何かしらお人柄がいいのだろう。ダルメシアン、腹が立つが魅力的である。

　もう一人気になったのが、「困ったことがあったら言ってくださいね」と声をかける南舞に「じゃあ、膝枕してもらっちゃおっかな」と笑う、ノリのいいホームレス。どこかでお見かけした顔だと思ったら、70年代、一世風靡したアイドルグループ、ずうとるびの新井康弘であった。やだ、今もアイドルスマイル健在！

「シゲ」という名前までついているので、ただのホームレスで終わるとは思えない。南舞の秘密を知るキーマンなのか？もしくは第3話に登場する謎の美女「イ・オンナ」（余貴美子）と関わりがあるのか？

　今後も注目である。

（文・田中稲）

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