ホーム » 投稿 » ドラマ » 「昔のトー横キッズだな」80年代にあぶれ者のたまり場だった「東亜会館」とは? ドラマ 『新宿野戦病院』第3話考察&評価 » Page 3

3人の医師から漂うトレンディドラマ臭

ドラマ『新宿野線病院』第3話 ©フジテレビ
ドラマ『新宿野線病院』第3話 ©フジテレビ

 さて、このドラマは「歌舞伎町の今」を描いているドラマだが、なぜだろう、時々、80年代のドラマを観ているような懐かしさを感じるときがある。

 きっと、横山(岡部たかし)、田島(馬場徹)、そして亨(仲野太賀)の3人組のノリである。診察中でも手術中でも続けられる、ライトな会話とジョーク、テンポのよさ。

 特に亨の、よどみなく口から出るデリカシーのないお調子者トークは、1989年の名ドラマ『愛しあってるかい!』(フジテレビ系)の陣内孝則を彷彿とさせる。

 そこに、「昔ブイブイ言わせてました」感を漂わせる、不思議な鼻声を持つ岡部たかしと、懐かしいタイプのハンサム、馬場徹が加わることで、妙な「トレンディ臭」が出ているのだ。

 昭和のハイテンションで動く聖まごころ病院に、令和の社会問題が集まってくる、そのチグハグさが面白い。
 
 そんななか、さりげなく令和の空気を放っているのが、金髪の看護師、村木千佳(石川萌香)。出番は少ないが、「コスパタイパを踏まえ仕事できそう感」がある。気になるので、彼女の活躍する回を観たい。

1 2 3 4
error: Content is protected !!