濱田岳に塚地武雅…宮藤官九郎ワールドを支える影のMVPは? ドラマ 『新宿野戦病院』第4話考察&評価レビュー
text by 田中稲
小池栄子と仲野太賀がW主演のドラマ『新宿野戦病院』(フジテレビ系)が現在放送中。宮藤官九郎の最新作である本作は、新宿歌舞伎町にたたずむ「聖まごころ病院」を舞台に、様々な”ワケあり”の患者が訪れる。今回は、第4話を多角的な視点で振り返るレビューをお届けする。(文・田中稲)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】
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【著者プロフィール:田中稲】
ライター。アイドル、昭和歌謡、JPOP、ドラマ、世代研究を中心に執筆。著書に『そろそろ日本の全世代についてまとめておこうか。』(青月社)『昭和歌謡出る単 1008語』(誠文堂新光社)がある。CREA WEBにて「田中稲の勝手に再ブーム」を連載中。「文春オンライン」「8760bypostseven」「東洋経済オンライン」ほかネットメディアへの寄稿多数。
名バイプレイヤーが続々登場!
お決まりのナレーション、中国語バージョンでスタートした第4話は、女性の名バイプレイヤーが続々登場! 非常に贅沢な回であった。
そもそも、コミカルな演技もセリフ回しも完ぺきな大ベテラン高畑淳子と、立っているだけで事件を呼びそうな怪優・余貴美子がレギュラーでスタンバイしているのに、4話はそれに加え、耐える妻をさせれば日本一の中島ひろ子と、つかみどころのなさとトロンとした話し方が唯一無二の長井短が参戦。写真だけど啓介の妻役で、松金よね子も!
また、妊娠するトー横キッズ・カスミを演じたのは、2010年代、天才子役として名を馳せた谷花音。やだ久しぶり! 『名前をなくした女神』(フジテレビ系、2011)の羅羅ちゃん大好きだった。大きくなって(涙)。つぶらな瞳はそのまま、名演技が光っていた。
そして、なにより平岩紙。聖まごころ病院の院長・高峰啓介(柄本明)の長女・はずきを演じているが、今回は彼女がメインであった。それは最後に置いておき、順におさらいしていこう。