救いの神、ペヤング
冒頭はなんとも爽快、歌舞伎町に向かうマユ(伊東蒼)の疾走シーンからスタート。
第3話で、義父に襲われたマユは、ペヤングを食べ終わった割りばしを折り、義父に突き刺し逃走に成功。そしてその後彼女は聖まごころ病院に行き、ヨウコ(小池栄子)を襲っていたプッシャー(薬の売人)・マイケルにこれまたペヤングの熱湯をかけて、ヨウコの危機一髪を救うのだ。
ペヤングを食し、ペヤングで自らのピンチを脱し、ペヤングで人を助ける――。マユ、見事なペヤングの使い手である。物語の終盤、マユに刺された義父が、鬼気迫る表情で病院に向かうシーンがあり不安だが、またペヤングが彼女を救ってくれるかもしれない!
カヨが言う「egg族」の「egg」とは、1995年に創刊し、以来ガングロギャルのバイブル的雑誌となった「egg」(ミリオン出版)。女子高生文化を急発展していくきっかけの一つとなった。しかしJK(女子高生)は存在自体がブランド化し、徐々に、それをあまりにも軽くお金に変え、消費する子たちが増えていったのである。
「援助交際」が流行語大賞にノミネートされたのは1996年。2011年に風営法が改正されるも、現在「パパ活」があるように、手を変え品を変え、出会い系ビジネスは登場し、イタチごっこだ。