迫る2025年問題
高齢者を家族に持つ人にとっては、堀井親子の問題は、もはや自分事である。介護面で、危惧されているのが「2025年問題」。来年に迫っている。
「2025年問題」とは、人口が最も多い世代である団塊の世代が75歳を迎え、全人口に対して18.1%(2,000万人超)の方達が後期高齢者になる。
前期高齢者を含めると、65歳以上の高齢者数は3,677万人、なんと全人口の3割が高齢者になる、その予測から出てくるさまざまな社会のひずみ、問題のことだ。
介護は特に、いざ施設に入居しようとしても、できない可能性も出てくるなど、難しい状況が想定されている。しかし同時に、それに備えて、様々なツールの活用や、コミュニティを作る取り組みが進んでいるのもまた事実なのだ。
医療従事者の堀井さんでさえ、家族の認知症とはなかなか向き合えない。そんな苦しみも繊細に描きつつ、向き合うことで変わる、ということも描いていた今回。これからの日本の最も重要な課題をシミュレーションしてくれている。