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ドランクドラゴン・塚地の温かさ、藤田弓子のかわいさ

ドラマ『新宿野線病院』第7話 ©フジテレビ
ドラマ『新宿野線病院』第7話 ©フジテレビ

 藤井親子を演じる、塚地と、藤田弓子の名演は、本当に自然で、やさしい親子の日常を、のぞき見している錯覚に陥った。

 藤田弓子演じる「堀井のかあちゃん」は、本当にかわいかった。あまりにもかわいいので、自分がボケてしまうとしても、あんなかわいいおばあちゃんになりたい、なれるだろうか、無理かな、と涙が溢れ出て止まらなかった。

 認知症についての説明でよくあるのが、診断されただけで「人生終わった」と絶望する人が多いが、決してそうではない。いきなり、何もかもわからなくなっていたり、何もできなくなるわけではない、ということである。

 それをリアルに、藤井親子から感じることができた。来週も、予告にリハビリのシーンがあったので、これからも2人の奮闘を見守りたい。

 藤田弓子は、現在78歳。1980年代に青春を過ごした人にとっては大林信彦監督の『さびしんぼう』(1985)のお母さん、大人気漫画「めぞん一刻」(小学館)の実写版『Apartment Fantasy めぞん一刻」(1986)の一ノ瀬さん、NHKのクイズ番組『連想ゲーム』の6代目紅組キャプテンなどで大活躍だったので、今回、年を取っても変わらぬキュートな笑顔を確認し、胸が熱くなった人も多かろう。私もその一人だ。

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