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来週は白木さんのプライベートが…?

ドラマ『新宿野線病院』第7話 ©フジテレビ
ドラマ『新宿野線病院』第7話 ©フジテレビ

 さて、第7回は、高齢者問題以外にも、はずき(平岩紙)と亨、そしてヨウコ(小池栄子)が相変わらず、知っているようで知らない豆知識を教えてくれているので、列記しておこう。

・保険証を持っていなくても診療は受けられる。ソーシャルワーカーと行政が連携して、生活保護申請をしたり、家族に連絡したりできる。
・やけどや外傷など体の表面をリカバリーするのが形成外科。
・骨や神経など体の内部をリカバリーするのが整形外科。

 特に整形と形成の違いは、ケガを負った際、どちらに行けばいいのか迷っていた方、覚えておくと便利だ。

 堀井さんのジェンダー告白のシーンも含め、重いテーマの回だったが、決して暗くならないのが宮藤官九郎のすごいところである。

 明るいインド人シラキ(Mahendra.K)と、生瀬勝久のオラオラ演技が、風穴を開けてくれた。特に生瀬による、新札の札束手渡しのインパクト(さすがバブル世代、現金主義である)と、「生き方を360度変えることにした」という、一周回ってしまったセリフは絶妙。そしてそのセリフ通り、何も変わっていない性格が清々しかった。

 来週は、堀井さんとはまた違う包容力を持った白木さん(高畑淳子)エピソードが楽しみ。それだけでなく、爆弾事件、ストーカー事件など、終盤戦に入っても盛りだくさん、スピード増し増しだ。

 現代社会が持て余していることの〝見える化〟が見事な『新宿野戦病院』。ドラマの新しい形を見ている気がする。

(文・田中稲)

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