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小雪“九条”の演技に鳥肌が立った…一方、見逃せないツッコミどころは? ドラマ『スカイキャッスル』第8話考察レビュー

text by 菜本かな

松下奈緒主演のドラマ『スカイキャッスル』(テレビ朝日系)が放送中。人気韓国ドラマを原作とした本作は、高級住宅街「スカイキャッスル」を舞台に、秘密を抱えたセレブ妻たちによる壮絶マウントバトルが描かれる。今回は、第8話のレビューをお届け。(文・菜本かな)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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【著者プロフィール:菜本かな】

メディア学科卒のライター。19歳の頃から109ブランドにてアパレル店員を経験。大学時代は学生記者としての活動を行っていた。エンタメとファッションが大好き。

未久を突き落とした犯人は?

『スカイキャッスル』第8話 ©テレビ朝日
『スカイキャッスル』第8話 ©テレビ朝日

 『スカイキャッスル』(テレビ朝日系)第8話。ここで、未久(田牧そら)が退場するのは、“まさか”すぎた。未久は、紗英(松下奈緒)や瑠璃(新井美羽)の宿敵として、2人の前に立ちはだかり続けるものだと思っていたから。
 
 こうなってくると、気になるのが未久を突き落とした(?)犯人だ。単純に考えると、かねてより未久と折り合いが悪く、アリバイもない瑠璃がいちばん怪しい。しかし、未久の死亡を知らされたときの反応を見るに、瑠璃は犯人ではなさそうだ。それに、彼女は性格がキツい部分はあるけれど、殺人に踏み切るタイプではないと思う。
 
 となると、やっぱり九条(小雪)に疑いの目を向けてしまう。九条が直接手を下したわけではなさそうだが、事件に関わっているのは間違いないだろう。そして、最も注目すべきなのは、青葉(坂元愛登)が“どっち”なのか問題だ。

 第8話のラストで、青葉は傷害致死容疑で逮捕された。青葉が未久を転落させるところを見たという“目撃者”がいたようだが、これは九条が用意した偽の目撃者の可能性も考えられる。
 
 その一方で、青葉が九条の味方である線もなくなったわけではない。

 まず、九条には瑠璃のほかにも、ひとり受け持っている生徒がいる。そして、それが誰なのかはまだ明かされていない。もしも、青葉が九条のもうひとりの生徒だとしたら、大金を注ぎ込まれている瑠璃と競うくらいに成績がいいのも納得だ。
 
 そして、犯人が青葉なら、落下する前に未久が柔らかい笑顔を浮かべていたのも、辻褄が合う。あの笑顔は、少なくとも瑠璃に向けたものではない。脅しに乗り、お金を持ってきた九条の秘書・永峰(前原滉)に向けたもの…である可能性も考えられるが、だとしたらもっとニヒルな笑みを浮かべる気がする。
 
 高さ的に、未久の自作自演の可能性も残されているが、あえて犯人を挙げるとすれば、青葉か永峰になってくるだろうか。そして、どちらにせよ九条の指示で動いているのは間違いない。

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