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山下智久、第二のブレーク期へ

『正直不動産2』第4話より ©NHK
正直不動産2第4話より ©NHK

しかし2022年、NHKがこの時間帯にドラマ枠を設け、その1作目に『正直不動産』が選ばれたことで潮目が変わってくる。時代の流れを逆張りするかのように、前述した“お茶の間で楽しめるドラマ”が登場したのだ。

その後も、俳優・松尾諭の半生記を映像化した『拾われた男 LOST MAN FOUND』や、8代将軍・徳川吉宗を冨永愛が演じるという斬新な設定の『大奥』といった話題作を放送したことによって、以降、TBSの火曜ドラマ枠は苦戦を強いられている。

『正直不動産2』の場合も、老若男女問わず楽しめるストーリーとなっており、それはキャストにも表れている。

若い層から人気のある山下智久、福原遥、市原隼人、ディーン・フジオカなどを軸として起用としながらも、中高年にとって馴染みのある草刈正雄や大地真央、山﨑努といった渋いキャスティングも、本作が支持されている理由の1つだろう。

毎回毎回、“暴風”を浴びまくりながら好演を続けている永瀬=山下だが、本作の主演によって、幅広い年齢層に知られることになり、アイドル時代とは違った“第2のブレーク期”を迎えようとしている。

(文・寺島武志)

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