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山下智久ドラマ完全復帰宣言?
ドラマブームが再来か

『正直不動産2』第1話より ©NHK
正直不動産2第1話より ©NHK

今回、永瀬と神木との対決シーンはなかったが、所どころで神木や花澤涼子(倉科カナ)、社長の鵤聖人(高橋克典)といったミネルヴァ不動産の面々の姿が挿入され、嵐の前の静けさのような不気味を醸し出している。

次週予告では、タワマンが題材とされるようで、まさに永瀬と神木の腕の見せ所といったところだ。登坂不動産とミネルヴァ不動産の闘いも後半戦に入る。不動産事情とともに、会社同士の潰し合いにも注目だ。

4月から、フジテレビで放送されるドラマ『ブルーモーメント』(水曜22:00)に主演することが発表されている山下。2020年の前事務所退所後は、ハリウッドなど海外作品への出演や、ソロでの音楽活動と通じて着実にキャリアを積み重ねていたが、2022年、NHKドラマ初主演作となる『正直不動産』に抜擢。コミカルとシリアスの両面を求められる難しい役柄を好演し、大反響を呼んだことで、民放テレビ局からオファーが掛かった形だ。

11日には、2005年、日本テレビ系『野ブタ。をプロデュース』で共演し、同作の役名「修二と彰」としてユニットを結成、リリースした楽曲「青春アミーゴ」を大ヒットさせたかつての盟友・亀梨和也とインスタライブでコラボを開催した。当時からのファンを喜ばせた。

自身のInstagramでは、過去の出演作を引用し、「僕が関わった大切な作品達が、時が経って、また見てもらえる環境に心から感謝します」と投稿。またX(旧Twitter)では「懐かしい」と切り出し、「○歳の時何してたってたまに聞かれるけど、あの歳はあのドラマやってたなぁって感じで思い出すくらい、人生のイチブ」と綴った。

これは何を意味するのか。ドラマへの本格的な“完全復帰宣言”とも読み取れる。フジテレビの水10ドラマ枠は、前評判の割には、裏の日本テレビのドラマに視聴率で完敗する状態が続いている。そこで、復活した山Pを投入し、捲土重来を期する局の狙いも見える。

様々な経験を経て、その役者魂を本作の演技で示してみせた山下。おそらく、今後は各局から引く手あまたとなるだろう。しかし、地上波本格復帰作が『正直不動産』であったことが、本人の成功につながったといっても過言ではないだろう。

(文・寺島武史)

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