登坂不動産とミネルヴァ不動産の最終決戦
一命を取り留めた黒須だが、不動産営業からの引退を宣言する。愛媛の実家の旅館を継ぐという理由だけではなく、自らの限界を知ったからだった。
今回は、徹底的に目先の数字にこだわるミネルヴァ不動産と、街に貢献することを存在意義とする登坂不動産の対照的な経営姿勢を分かりやすく示した回だった。
次回からは、その2つの会社の“最終決戦”が描かれる。大地主にして和菓子職人の石田努(山﨑努)も登場するとなると、物語に大きな動きがあると予想される。
さらに、神木涼真という“モンスター”がなぜ生まれたのかも明かされるような予告で幕を閉じる。クセ強めで、ドラマのアクセントとなっていた黒須の退職は残念だが、残り2話では、登坂寿郎(草刈正雄)vs 鵤聖人(高橋克典)のトップ同士の直接対決の期待も高まる。
物語もいよいよクライマックスに近付いていることを感じさせる。
また、風を受けた永瀬が、正直な言葉を口にするのは相変わらずなのだが、物語が進むにつれ、その言葉が的を射ていて、問題解決に役立っていることがポイントとなっている。
登坂不動産vsミネルヴァ不動産の闘いとは別に、「最終試験」として美波と同棲中の永瀬の恋の行方にも注目だ。