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中島版ニュータイプ弁護士が爆誕!

『しょせん他人事ですから』第2話©「しょせん他人事ですから」製作委員会
『しょせん他人事ですから』第2話©「しょせん他人事ですから」製作委員会

 一貫して、保田の滑らかな口調で語られる説明が心地よく、柔らかい表情でありながらもピリッと引き締まるものがある。怒りや復讐心がメラメラしているリオを一言で封じ込めるような場面があったように、保田の言葉には力が宿っている。単にスイーツとゲームが好きな、法律に詳しい陽気なお兄さんではないのだ。

 また、保田と灯が共に、ドラマに出てくる“いかにも”な弁護士を想像するシーンで、中島はダンスさながらのリズミカルな体の動きとセリフ回しを披露。アイドルと俳優の二刀流の芝居といえよう。

 ドラマも親しみやすいポップな雰囲気で、難しい法律用語も分かりやすく解説。図解のおかげで記憶に残る。中島による表情豊かで滑らかなセリフ回し、知識が得られてスカッ!この爽快感は早くも病みつきだ。

 これまで様々なドラマ作品で個性的な弁護士役を見てきたが、公式サイトで「新時代のニュータイプ弁護士の誕生!!」と掲げているように、中島がまたひとつ新たな弁護士像を打ち出した。

 第3話では偽動画に悩まされるヌーヌーの兄妹の依頼で、保田が100人規模を相手に戦う。第1話では倒す敵が1人だったが、次は100人…と、なんだかRPGのようなゲーム性を感じなくもないが、保田の次なる一手が気になる。

(文・柚月裕実)

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