中島健人とスイーツの相性が抜群…回を追うごとに洗練されていく魅力の理由とは?『しょせん他人事ですから』第3話考察レビュー
text by 柚月裕実
中島健人主演のドラマ8『しょせん他人事ですから 〜とある弁護士の本音の仕事〜』(テレビ東京系)が放送中。本作は、原作・左藤真通、作画・富士屋カツヒトによる同名コミックを原作とした新時代のリーガルドラマ。今回は、第3話のレビューをお届けする。(文・柚月裕実)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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【著者プロフィール:柚月裕実】
エンタメ分野の編集/ライター。音楽メディア、エンタメ誌等で執筆中。コラムやレビュー、インタビュー取材をメインにライターと編集を行ったり来たり。SMAPをきっかけにアイドルを応援すること四半世紀超。コンサートをはじめ舞台、ドラマ、映画、バラエティ、ラジオ、YouTube…365日ウォッチしています。
止まらない誹謗中傷の連鎖
ネット上に流れた虚偽の動画によって誹謗中傷に遭う兄妹デュオ・ヌーヌー。兄のリオ(野村周平)は、書きこみを読んだ妹のリホ(平祐奈)が過呼吸で倒れるほどダメージを受けたこともあり、誹謗中傷と戦うことを決意。
対象者全員を晒上げると保田に相談をもちかける。すでに情報開示請求対象者はリストアップ済み、リオは記者会見を開いてネットで誹謗中傷した全員の情報開示請求を行うと発表した。
ネットでは動揺が広がる中、広告代理店勤務の中山(小手伸也)も追い込まれていく。ある日、会社にプロバイダーから意見照会が届いたのを機に、深刻な状況に陥る。
「まさか自分が!?」ーー会社では役職に就く立場でありながらも、ネットの情報に踊らされてヌーヌーの炎上に加担していた中山。意見照会が会社に届いたのに加え、ネットに生息する“特定班”らしき人物によって、過去に投稿した画像から個人が晒されてしまう。会社にはいたずら電話の嵐…いわゆる電凸に遭ってしまうのだった。
「ただのつぶやきだと思ってた人間が、どんどんどんどん追いつめられていく、それだけの話だよ」相変わらず達観した様子の保田。保田の言葉通り“それだけの話”なのだが、当事者は、仕事も家庭も崩壊寸前。部下からも後ろ指をさされ、娘にも泣かれてしまう…思った以上に悲惨な状況に追い込まれていった。