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保田が初のメディア出演!

『しょせん他人事ですから』第5話©「しょせん他人事ですから」製作委員会
『しょせん他人事ですから』第5話©「しょせん他人事ですから」製作委員会

 そんな中、情報番組にコメンテーターとして出演した保田。初のメディア出演にも関わらず、普段と変わらないテンションで、“保田節”を発揮。テーマはデジタルタトゥーについて。実名報道の基準についてコメントを求められると、オレンジジュースをストローで吸う保田。「出た、マイペース!」そんなツッコミを入れたくなったものの、ここから保田が本領発揮。

 「それはよくわかりません。罪状が重い場合や一定の社会地位がある人は実名報道されやすい傾向があります。けど、警察官が逮捕されても実名報道されないことが多いようです」かなりの角度から斬り込んだが、これも忖度せずに傾向を述べたまで。この絶妙な塩梅が保田らしい。

 また、「知る権利」について意見を求められると、「それは…その通りですね。ただ、本人がいくら謝って反省して心を入れ替えようとしても、ネットでは関係ない人たちから叩かれる。事情をろくに知ろうともしないで、顔も知らない人間が謝れ、謝れと頭を踏みつけてくる感じ?とでもいいましょうか」と例えを独特の抑揚をつけながら語り、最後に「僕からしたらうるさい、やめろ、だるいーって感じですけどね」と飾らない個人の意見を添えた。

 法律や状況などの情報を淡々と語り、最後に人間らしい感想を添える。「こうした知識に基づいて線引きができるコメンテーターの意見ならば聞きたい!」と思ったのと同時に、はっきりと忖度のない意見を述べるのは難しいとも思わされる一幕だ。誰だって見知らぬ人から叩かれるのは怖い…。だから当たり障りのない意見だったり、正論を言ってしまったりもする。

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