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人との関わりの中で大事なこと

『しょせん他人事ですから』第7話©「しょせん他人事ですから」製作委員会
『しょせん他人事ですから』第7話©「しょせん他人事ですから」製作委員会

 そしてもう一つ。家庭に対してどこか無関心だった父と思春期の息子、すれ違う2人の間にさりげなくアシストをしていた。対面謝罪が終わり、ラムネを持って優希の前に現れた保田。

「君のためにいっちばんカッコ悪い姿を見せたんだ、お父さんカッコよかったよ」

 保田が親子の仲をとりもつように、さりげなくトスをあげていたのだ。保田が「他人事」と掲げてはいるものの、弁護士になった理由が垣間見えた気がした。

 そして、「落としどころを見つける」というのも人との関わりの中で大事なことだと、今回の一件を通して保田から教わった。突拍子のない発言のようでいて、核心をついた「バカ」。

 辛口ではあるが、振り上げた拳から力が抜けるような感じで場の空気を一変させ、全方位にとって腑に落ちる言葉を放ったのはお見事だった。

 さて、次回予告では保田法律事務所に最大のピンチが訪れるようだ…。保田には心置きなくスイーツを食べていて欲しいのだけど、一体なにが起こるのだろうか。

(文・柚月裕実)

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