桜木舜を演じる重岡大毅のすごさ
あえて設けたのか、視聴者がツッコミたくなる場面が頻繁に登場する本作。中でも主人公の舜が度々、いや頻繁に、あらぬ妄想を繰り広げていく。それが余計に自分を苦しめているのだが…。とはいえ、モノローグの重岡の表情がなんとも絶妙で、ストーリーを引き締める、本作に不可欠なエッセンスと言えるだろう。
重岡は2014年放送「SHARK〜2nd〜Season」(日本テレビ系)で、連続ドラマに初出演にして初主演を務めた。同年10月期には錦戸亮主演の日曜劇場「ごめんね青春!」(TBS系)に生徒役として出演。宮藤官九郎が脚本を手がけ、個性溢れるキャスト陣に囲まれながらも、コミカルな芝居で存在感を発揮。恋愛に不慣れな高校生役が、当時の瑞々しい重岡の芝居ともマッチしていた。
直近では、2021年放送のドラマ「#家族募集します」(TBS系)では、初の父親役に挑戦。今回、娘・花奈として出演する宮崎莉里沙とは、この作品で共演を果たしている。重岡は妻を亡くしたばかりのシングルファーザー・赤城俊平役を熱演。初回放送から重岡の芝居に反響が寄せられた。