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ぜんぶが笑える…永山瑛太は当代随一のコメディ俳優? その魅力を解説『時をかけるな、恋人たち』第4話考察&感想レビュー

主演吉岡里帆×永山瑛太のカンテレ・フジテレビ系ドラマ『時をかけるな、恋人たち』第4話が、10月31日に放送された。レトロフューチャーな世界観と脱力系ラブコメに心を掴まれる人が続出している本作! 他のドラマとは何が違う!? 脚本家・上田誠の繰り出す仕掛けに迫る。(文・野原まりこ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】

面白いけどキュンとする!?
トキコイは他のドラマと、どう違う?

Ⓒカンテレ
Ⓒカンテレ

公演をうてば即チケット完売の劇団・ヨーロッパ企画の上田誠が脚本を手がけるドラマ『時をかけるな、恋人たち』。
吉岡里帆×永山瑛太の癒しコンビが繰り広げるなんちゃってSFラブコメディーは、回を追うごとにその不思議な世界観に引き込まれると話題である。

そんなトキコイも、もう4話目。本作が人の心を掴むのははなぜなのか…。本稿で改めて本作の魅力をまとめてみよう。

まず最初に、脚本に注目してみてほしい。

違法な手段を使って次から次へと現代にやってくる未来人の恋を取り締まりつつ、吉岡里帆演じる現代人の廻と、永山瑛太演じる未来からやってきた翔の恋を追う物語だ。

ワクワクする設定に加え、ヨーロッパ企画・上田誠の手腕が光る脱力系の笑いに心をくすぐられる。彼の手にかかれば、壁ドンも顎クイもギャグになってしまう。

演劇的な要素を含む、彼の色が色濃く出ているドラマであり、自由な作風がいわゆる普通の芝居や物語とは一線を画しているのだ。

そして上田誠の世界観を表すドラマのセットや小道具、CGでの未来表現は、懐かしさと新しさが融合しており、その上で縦横無尽に演じる役者たちが物語へ引き込む案内人の役割を果たす。

中でも上田誠×永山瑛太=最高だ。

回を追うごとに水を得た魚のごとく自由になる永山瑛太の芝居は、退屈になってしまったドラマ界に殴り込みを入れる黒船のようである。

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