轟の花岡への想い
結局、家庭裁判所の設立については、寅子が子どもたちのためのボランティア活動をしている弟の直明(三山凌輝)の協力を得て、なんとか無事に話をまとめた。
ところで気になるのは、花岡の死の直後に再会した轟(戸塚純貴)とよね(土居志央梨)だ。轟に、花岡のことが好きだったんだろう? と問うたよね。轟は最初こそ否定したものの、憧れも苛立ちも含んだ好意に自覚的ではあったようだ。
すべての“好き”を恋愛に帰結させる必要はないし、そもそも感情に名前をつけようとすること自体、野暮なのかもしれない。きっとよねは寅子に対して似たような感情を持っていたから、轟の想いも汲み取れたのではないだろうか。
そんな2人が一緒に弁護士事務所をやろうと堅く握手をしたのは胸が熱くなる展開だった。彼らが法曹界に帰ってくる。どこかで寅子の正義とぶつかる、なんてこともあるのかも。寅子とよねが感情をぶつけ合うシーンを期待したい。
(文・あまのさき)
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