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高瀬をあえて処分することにした寅子

連続テレビ小説『虎に翼』第16週
連続テレビ小説『虎に翼』©NHK

 最終的に寅子は、太郎の言う「この土地のやり方」で事態を収めるのではなく、あえて高瀬の暴行を新潟本庁に報告することにした。高瀬が森口に借りを作って、今後もことあるごとに言いくるめられることを阻止するためだった。

 「自分の意志で受け流すのと、受け流さざるを得なくさせられるのは違う」。これは、商店街の人に寅子の家へ夕飯のおかずを届けさせることとも通じる。寅子に対して太郎のやったことは、弱みにつけ込んだ忖度の強要だ。そこに平等はない。

 だから、寅子も商店街の人たちからおかずを届けてもらうのではなく、事前に献立を渡し、その食材を寅子が帰り道に買いに寄る、というやり方に変えた。

 高瀬はこの一件に感謝しているようだったし、そんな高瀬を見て庶務課の深田(遠山俊也)や小野(堺小春)は寅子を見る目が変わったようだが、太郎との溝は深まったのではないかというのがやや気がかりだ。大丈夫か、寅子…。

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