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岡田将生とのぎこちないキスに大興奮…一方、うやむやで終わった問題も? NHK朝ドラ『虎に翼』解説&感想レビュー

伊藤沙莉主演のNHK朝ドラ『虎に翼』。本作は、昭和初期の男尊女卑に真っ向から立ち向かい、日本初の女性弁護士、そして判事になった人物の情熱あふれる姿を描く。「悪女の賢者ぶり?」と題した第19週では、もどかしい関係を続けていた寅子と航一(岡田将生)が遂に結ばれた。【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】

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【著者プロフィール:あまのさき】

アパレル、広告代理店、エンタメ雑誌の編集などを経験。ドラマや邦画、旅行、スポーツが好き。

寅子(伊藤沙莉)の恋心のようなもの

連続テレビ小説『虎に翼』第19週
連続テレビ小説『虎に翼』©NHK

「悪女の賢者ぶり?」と題された19週は、美佐江(片岡凛)の心の闇の一端に触れたり、花江(森田望智)の来訪があったりしながら、寅子(伊藤沙莉)の恋心のようなものに焦点が当てられた。

総力戦研究所にいたことを告白した航一(岡田将生)。大きく取り乱していたものの、寅子が寄り添っていたことも手伝って、落ち着きを取り戻す。ところが今度は入倉(岡部ひろき)が大号泣。

航一のことを「つまらなくて退屈な人」、寅子のことを「小うるさいクソババア」と思っていた自分は、人を見る目がないと、聞いてもいないことを言いはじめる。本人にとっては誠意を表したつもりかもしれないけれど、重たい告白のあとの、ちょっとした弛緩に心を救われる。

これに対し寅子は、自分も入倉のことを「差別主義者のクソ小僧」と思っていたと伝える。無意識の皮肉に、意識の皮肉を返す。ちょっとだけ入倉の表情も変わっていた気がした。

でも、このやりとりが、ブーメランのように寅子に返ってくる。

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