優三が残してくれた手紙に涙
背中を押してくれたのは、やっぱり優三だった。
優未から、寅子に好い人がいるのに自分のせいで思い切れずにいる、といった内容の手紙をもらって、新潟までやって来た花江。久しぶりに“実物”の花江が登場したことで、ぱっと場が華やぐようだった。なるようになるわと言わんばかりのあっけらかんとした頼もしさが、花江にはある。改めていいキャラクターだ。
花江の来訪に喜び、稲が酔い潰れてしまったあとに、優未がお守りの中に優三からの手紙が入っていることを寅子に伝える。戦地へ行く優三に持たせた、寅子手作りのあのお守り。
手紙には、「心から恋して愛する人を見つけてください」「その人のもとに飛んで行ってほしい」と、優しい文字で書かれていた。寅子と優未を残してしまうことを案じての言葉。どこまでも寅子想いの優三らしい言葉だった。