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土居志央梨”よね”が遂に弁護士に…『虎に翼』後半戦が描く「世代間の継承」とは? NHK朝ドラ解説&感想レビュー

伊藤沙莉主演のNHK朝ドラ『虎に翼』。本作は、昭和初期の男尊女卑に真っ向から立ち向かい、日本初の女性弁護士、そして判事になった人物の情熱あふれる姿を描く。「稼ぎ男に繰り女?」と題した第20週では、寅子が新潟での勤務を終え、東京へと帰還。懐かしい面々が再登場を果たした。【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】

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【著者プロフィール:あまのさき】

アパレル、広告代理店、エンタメ雑誌の編集などを経験。ドラマや邦画、旅行、スポーツが好き。

世代間の継承が描かれた第20週

連続テレビ小説『虎に翼』第20週
連続テレビ小説『虎に翼』©NHK

「稼ぎ男に繰り女?」と題された『虎に翼』20週は、寅子(伊藤沙莉)や航一(岡田将生)らが東京に戻ったからの日々を描く。ドラマも終盤。ここから描かれていくであろうテーマを提示するようだった5話分を振り返る。

 寅子は航一の家を訪れることに。航一の子どもたち、朋一(井上祐貴)とのどか(尾碕真花)、そして義理の母である百合(余貴美子)は笑顔で寅子と優未(毎田暖乃)を迎えてくれ、和やかに時間が過ぎていくかに見えた。

 ところが、寅子が新潟で航一とお祭りに行ったときのエピソードを話すと、空気が一変。きっと、幼少期の朋一とのどかは、航一とお祭りに行くとか、一緒に金魚すくいをするとかいった記憶がないのだろう。自分の知らぬ父の一面を、初対面の人から聞くというのは複雑だ。朋一からは戸惑い、のどかからは不満というように、兄妹でもなんとなく抱いている感情が異なるように感じられた。

 また、百合も様子がおかしかったことから、星家に何かわだかまりのようなものがあるのは間違いなさそう。厳格だったから家族の前ではしゃがなかったというだけならいいが、妻亡きあとは子育てを百合に任せきりで表面上は“いい家族”でも、実際は関係が破綻していたのだとしたら厄介だ。そして、問題は航一がそれを自覚しているのかどうか。

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