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同窓生が大集合!

連続テレビ小説『虎に翼』第21週
連続テレビ小説『虎に翼』©NHK

 直明(三山凌輝)は、玲美(菊池和澄)との結婚式を「最後の親孝行」として盛大にやってくれた寅子への恩返しとしてサプライズを仕掛ける。それは、寅子の同窓生たちを集めること。

 手製の法服に身を包んだよねや轟、梅子(平岩紙)、涼子(桜井ユキ)、久保田(小林涼子)らが一堂に会している光景は、観ている私たちにとっても夢のようだった。ここに来るまでに、ずいぶんと時間がかかった。

 みんなは、寅子と航一が内縁関係になる見届け人として、言葉を紡ぐ。それはとても素敵な言葉だったが、なかでも印象的だったのは香子(ハ・ヨンス)が、「名前を変えることで、自分が失われると感じる人もいる」と言ったこと。

 香子は汐見(平埜生成)と生きていくために、自ら自分を失くすことを選んだ人だ。彼女にしか言えない言葉、彼女が言うからこそ突き刺さる言葉だった。

 航一との結婚問題にも区切りがつき、ついに寅子と優未は星家に引っ越しをする。百合は寅子たちを歓迎しているようだし心配なさそうだが、相変わらず朋一とのどか(尾碕真花)の腹の内が読めない。寅子や優未たちとの間で、なにかトラブルが起きないといいのだが…順風満帆よりも、頭を悩ませながら困難を乗り越えていくほうが寅子らしいかもしれない。

(文・あまのさき)

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