あの美佐江の娘が登場
新潟編でやや不完全燃焼のまま終わってしまった美佐江とのやりとりに進展があったことも、今回の大きなトピックスだろう。寅子の前に現れた美佐江そっくりの少女の名は美雪(片岡凛)。のちに、美佐江の娘であることがわかる。
美佐江の母は、寅子のもとに美佐江が遺した手帳を持ってやって来る。そこには、新潟にいた頃は「特別だった私」が、東京にきたら特別ではなくなってしまったことが短く書かれていた。
美佐江は、美雪が3歳のときに、交通事故で亡くなったという。「特別な私が残っているうちに」という文面から察するに、恐らくは自ら命を絶ったのだろう。
寅子は、美佐江を救える可能性があった。彼女を「特別」から解放することができたかもしれない、恐らくはたった1人の人物だった。いまさら知ってしまったこの事実に、寅子は苦しむことになりそうだ。
泣いても笑っても、最終週。散らばっている様々な問題に、どのような答えが出されるのだろうか。
(文・あまのさき)
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