フジドラマと洋楽は好相性?
ローリングストーンズの主題歌も話題に
蔵前は杏に「嫌われたくない」と伝えた。突如解雇されてしまった前職のことがトラウマになっているのだろう。「抹茶ラテに飽きたことをどう説明すればいいの?」と蔵前に言った笠原梨乃(吉瀬美智子)がフラッシュバックする中、杏は「オレンジのグミもジュースも、きらいになることはない」とはっきり断言する。
そのとき、たしかに蔵前の表情は明るくなった。2人の信頼関係がまた1歩前に進んだだけでなく、蔵前が梨乃とともに歩んだ過去の思い出を封印することを決めた瞬間だった。次回、再び蔵前は梨乃と対峙するようだが……もう彼が傷付かないことを願って止まない。
ところでこの作品、オープニングから茶目っ気たっぷりでなんだかテンションが上がる。主題歌はザ・ローリング・ストーンズの“新曲”「アングリー」。フジテレビ×洋楽と言えば、『ランチの女王』(2002)の「JOY TO THE WORLD/THREE DOG NITHGT」や『プライド』(2004)の「I was born to love you/QUEEN」、『CHANGE』(2008)の「MILES AWAY/MADONNA」など、枚挙に暇がない。
数々のヒット作の流れを汲みオマージュしているあたりも、ドラマ好きにはたまらないポイントだ。
(文・あまのさき)
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